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入選18回 詰将棋パラダイス2021年6月 A級順位戦

A級
誤1 無13 5点:18 4点:8 3点:3 2点:2 1点:0 平均4.35(3点満点換算2.61) 1位/6位 
作意:
Ⓐ6六香、㋑同銀、Ⓑ7三飛成、㋺同玉、Ⓒ7七香、㋩同銀不成、Ⓓ7四金、同桂、8四角、㊁同玉、8五金、同と、8三角成、同玉、9三龍迄15手。
変化:
㋑5三玉は5四銀成、4二玉、5三角、3三玉、2四金、2二玉、2三香、1二玉、2二金迄11手。
 5五玉は3七角で、
  ①4六とは5四銀成、4五玉、5三銀成で、
   ①' 3五玉は3六香、同と、4五金、2五玉、1五金迄13手。
   ②' 4四玉は5四角成、3三玉、2四金、2二玉、2三香以下15手駒余り。
  ②4四玉は5四銀成、3三玉、9三龍で、
   ①' 4二玉は4三龍、3一玉、4二金、2二玉、3二金、1二玉、1三香迄15手駒余り。
   ②' 2二玉は2三金、3一玉、2二金打、4一玉、3二金寄、5一玉、6一角成迄15手駒余り。
㋺5三玉は5四銀成、4二玉、4三龍以下13手。
 6五玉は5四銀不成、5五玉、6四角、4四玉、4五銀、3五玉、3六金迄11手。
 5五玉は3七角で、
  ①4四玉は5四銀成、3五玉、2六金以下11手。
  ②4六とは5四銀成、4五玉、3五金、同玉、2六金、4五玉、4三龍迄13手。
㋩同銀成は8四角で、
  ①同玉は8五金、同と、8三角成、同玉、9三龍迄13手。
  ②6四玉は5四銀成、6五玉、6六金、7四玉、7五金迄13手。
 7五銀は8四角、6四玉、5四銀成、6五玉、7六金、同と、同龍、同銀、6四金迄15手駒余り。7五銀打、7五他合も同様。
 7六合は8三金、6四玉、5四銀成、6五玉、6四金、7五玉、8四角迄13手。
 7四合は同銀成、同桂、6三金、8四玉、9三角迄11手。
㊁6四玉は5四銀成、6五玉、6四金、7六玉、9四角成迄15手駒余り。
紛れ:
Ⓐ6七香は同と、5四銀成、6五玉、7五飛、6六玉、3九角、4八歩で逃れ。
Ⓑ同飛は5五玉で逃れ。
 7四飛は同桂、5四銀成、6五玉、8七角、同と引で逃れ。
Ⓒ9五角は6四玉、8六角、5五玉、6四角、4四玉で逃れ。
 7四金は同桂、8四角、6四玉、5四銀成、6五玉、6四金、7六玉、9四角成、7七玉で逃れ。
Ⓓ8四角は6四玉、5四銀成、6五玉、6四金、7六玉、9四角成、同桂で逃れ。

前年に僅差で昇級を果たし、A級初登場となった。
初手から紛れは色々あるが、まずは玉を6五に逃さないことを念頭に6六香。同銀で飛車筋が通るので、宙ぶらりんの飛車を思い切りよく7三飛成と捨ててしまう。同玉として途中図1だが、ここまでの変化だけでもかなりの量である。

途中図1(4手目同玉)

ここで8四角という手があるが、取らずに6四玉とされ、5四銀成、6五玉、6四金、7六玉と追うと失敗図のように逃れる。

失敗図

失敗図で、①7七が埋まっていて、②玉方8二桂の利きがなければ9四角成として詰む。それに対応するのが途中図1からの①7七香、②7四金の連続捨駒。なお、①7七香に対しては6六に利かして同銀不成と応じるのがポイント。①②の捨駒が入ることにより、途中図26四玉と逃げても変化図のように詰む。

途中図2(9手目8四角)

変化図
よって8四角には同玉となり、最後は7二角も捌いて詰上がり。

詰上がり図

本作の素材は作意の最終7手。作意では捨て駒がたくさん入り、変化では9四角成という見えにくい手で詰上がる点に魅力を感じ、特にこの変化を活かした逆算を試みた。結果的に駒数は多くなってしまったものの、歩やと金が多いのでそれほど重い印象はないと思う。中でも2五歩、3二歩は推敲を重ねた結果の会心の配置。変化紛れの処理がこれまでの創作経験で最も大変だったが、おかげで読み応えのある作品になったと思う。6手目の銀不成と最終手以外の着手はすべて捨駒なのも重要なポイントである。
素材に恵まれたこともあって、評点4.35点の本作は2位の中村作(4.34点)、3位の有吉作(4.31点)との接戦を制し優勝した。

和〇登 ―空中に打つ限定香が絶妙。
山〇誠 ―7七香の犠打は読みの入った難しい手。
斎〇博久 ―7七香は一番打ちたくない所。
宮〇敦史 ―10手目6四玉の変化の9四角成が見え辛いし、その為に7四金と捨てるのがまた上手い。優勝か。
水〇一 ―ゆるみのない作意、重厚な変化と、一題で何題分も楽しめる濃密な作品。
占魚亭 ―シンプルなKlasinc theme。
つけひげたんてい ―盤面を大きく使用して雄大。打ち捨て手順もどこか古風な味がある。
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天内

詰将棋パラダイスに入選した自作の紹介をしています。局面図の表示にはShogipicを利用させていただいています。
プロフィール画像は入選18回目の詰将棋順位戦A級優勝作です。